頑張れなくても結果が出なくてもいい

2026年2月18日(水)


ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケートで
「りくりゅう」ペアが大逆転して金メダルを獲得しました。
ショート5位からの逆転劇で本当に見事な快挙です。

ペアでは日本選手初めての金メダルだったこともあり
りくりゅうペアの悲劇を乗り越えての喜びの姿は
昨日は朝からどこでもこの話題が持ちきりでした。

私はその報道を見ながら少し心がザワつきました。
ペアを組んだときから金メダルに至るまでの物語が
「頑張ったら夢が叶った」という美談ばかりでしたから。

確かに二人の金メダルストーリーは美しい物語ですし
心から祝福しますが、それと同時に思うことがあります。
夢に届かなかった物語はどこへ行くのだろう…と。

頑張ったけど本番で力を発揮できなかった人…
何年も努力し続けているけど結果が出ない人…
そもそも頑張りたくても頑張ることができない人…

そうした人たちの物語は語られることがなくて
成功した人の物語ばかり繰り返し語られていると
「頑張れば報われる」という空気が強くなります。

成功物語がステキな美談として語られて輝くほどに
「頑張らないといけない」圧が世の中に蔓延して
頑張らないことを許さなくなるような気がします。

オリンピックではほとんどの選手がメダルを手に
できないように、人生でも思い通りにいかない
ことだらけで結果が出ないことの方が普通です。

何かに向かって頑張れるときには頑張ったらいい。
だけど、どうしても頑張れないことだってある。
だとしても自分を否定しなくてもいい、と思います。

「頑張らないといけない」と刷り込まれて
知らぬ間に「頑張れ」と思い込まされていないか…
一旦止まって疑ってみることも大事でしょう。

そして、光に照らされた人にも、照らされなかった人にも
温かな眼差しを向けられるようでありたいと思います。