「もうちょっと」で時間が溶けていく

2026年2月3日(火)


あるご自宅に法事のおつとめで伺ったときに
小学校高学年くらいの男の子がスマホゲームに
夢中になっていてなかなか止められませんでした。

スマホに触れている時間はゲームだけに限らず
動画やSNSなどに没入して時間が溶けていく
というのは子どもに限ったことではありません。

スマホは便利で楽しい一方で、時間を忘れがちで
自分で自制して利用時間を区切るというのは
大人も難しいのに子どもだったらなおさらでしょう。

欲望に突き動かされてしまうと苦しみが生じると
仏教で説いているとおりで、スマホに執着せず
触れない時間を大切にするのは欲との闘いです。

スマホに執着させられてしまわないためには
強制的に使えない状況をつくるのが近道ですが
子どもの利用を法律で規制する動きがあります。

昨年末にオーストラリアが世界で初めてSNSの利用を
16才未満に禁止したのに続いて、フランスでも
今年の秋から一定の規制を検討しているらしく。

SNSが情報に触れたり自分を表現する場であったり
する一方で、喫煙や飲酒と同じように年齢に応じた
制限が必要ではないかという議論があるようです。

もっと見ていたいという欲望を刺激されたら
スマホをずっと触って見ていたくなるので
依存させられてしまうというのは、その通りでしょう。

ところが、SNSを運営している企業にとっては
利用者が長くスマホ画面を見続けてくれることが
収益につながっていく仕組みになっています。

さらに問題なのが、利用する人の興味や関心から
あなたへの「おすすめ」を表示する仕組みです。
知らないうちに見ている世界が偏ってしまっています。

スマホを使わない生活というのは難しいです。
自分は便利な道具として使っているつもりでも
いつの間にか時間が溶けている人は要注意です。

欲望に突き動かされ、自分では気づかないうちに
スマホに使われている側になってしまっていないか…
「自分は大丈夫」と過信しないよう気をつけたいものです。