そんな答えが聞きたかったわけじゃない
2026年2月2日(月)

先日の福山天使の会さんの催しが終わったあと
49日を迎えたら遠くへ行ってしまうのですか
という質問をいただいた場面の続きのお話です。
大切なお子さまがお腹のなかで亡くされて
お葬式をしてもらったお坊さんが火葬場にも
来られて付き添っていてくださったそうです。
火葬場で最後のお別れをされていたときに
「焼かれたら熱いのに…どうしても火葬しないと
いけないんですかね…」とお坊さんに聞いたところ。
亡くなったら人の身体は腐敗していくので
火葬するように法律で決まっているから云々
とお坊さんが答えたんですよ…と仰いました。
そのお坊さんの答えに「え?そう答えたの?」
と思ったのですが、まだ話が終わってなさそう
だったので、何も言わずに続きを伺いました。
「いや、そんな答えが聞きたいんじゃない!
そんなことは私だって分かっているって!と
思ったけど…」と仰ると言葉が途切れました。
「そうですよね…火葬しないといけないことは
わかっていますよね…頭ではわかっていても…
でも…そう思いますよね…」と申しあげたところ。
「はい…わかっています…でも…そういう
ことを答えてほしかったわけじゃないんです」と
おっしゃるので「そうですよね…」と答えました。
話を聞くのは、言葉をそのまま受け取るだけではなく
その言葉がどんな想いを抱いているから出てきたのか
心の感情にも耳を傾けていく聞き方があると思います。
このときのお坊さんは確かに話を聞いていました。
だから答えた内容は間違ってはいませんでした。
でもそれは気持ちを受けとめた答えではありませんでした。
私はその場にいたわけではないので、実際のところ
このお母さんがその時どんなご様子でどんな言葉を
お坊さんとやり取りされたのか正確にはわかりません。
でも、このお母さんが本当に聞いてほしかったのは
気持ちでした。理由でも説明でもありませんでした。
まだ受けとめきれないし別れたくないという想いでした。
私自身、相手の言葉を理解することばかり気にして
その言葉の奥にある想いにも耳を傾けているだろうか…
このお話を伺ったあとで自分自身に問い直しました。