危うく特殊詐欺に巻き込まれそうに

2025年11月12日(水)


10時過ぎに携帯に080-1683-1648から電話が入りました。
見知らぬ携帯番号だけど誰だろうと思いながら出たら
「京都府警・右京警察署の小林武です・・・」と。

何ごとかと思ったら特殊詐欺事件の容疑者として
私に逮捕状が出ているから確認の電話だと言われ
一瞬にしてサーッと血の気が引き動揺してしまいました。

特殊詐欺事件の容疑者の一人として出野元(いずのはじめ)
という人物が逮捕され、彼の住居を捜査したら
私名義のPayPay銀行口座のキャッシュカードが出てきて。

その口座がマネーロンダリングに使われていて
8000万円振り込まれて500万円が残っていて
現在凍結中だけど、あなたの口座で間違いないか、と。

逮捕した出野元は42才の男性で身長175cmで
鼻の横に黒子がある風貌だけど知っているか
とも尋ねられ、身に覚えがないし知らないと答えました。

私に身に覚えがなくても私の口座が詐欺事件に
使われたから私も事件の容疑者の一人だから
これからビデオ通話で事情聴取すると言われました。

その前に氏名と生年月日と住所の確認をされて
間違いなかったので、この時点で思い込んでしまいました。
知らない間に大変な事件に巻き込まれてしまった、と。

職業を問われたので答えたりしていったあと
電話で録音により事情聴取すると言われて
40分くらい尋ねられたことに答えていました。

まだ全貌が明らかでないから府警本部捜査2課に
捜査本部を設置しているけど守秘義務があるため
誰にも途中でこのことを漏らしてはいけないと言われ。

今回の事件名である「出野元グループ詐欺事件」と
事件番号「令和7年刑(わ)第69号」を書き留めさせられ
ビデオ通話に切り替えるためLINEを繋げさせられました。

LINEを繋げたら桜の大門入りの身分証を見せられたあと
日付が空欄の逮捕状一通と何らかの書状二通の画像が
LINEで送られてきて不安を煽られてしまいました。

府警本部捜査2課に設置された合同捜査本部にいる中川という
検察官から連絡が入るから、事件名と番号を確認した後に
今日初めて聞いて知ったと伝えて気になることを尋ねるよう言われました。

一旦切れてから同じLINEアカウントから京都地検検事が
ビデオ通話してきて身分証を見せられた後に改めて
事件の概要を説明されて私が容疑者になっていると言われ。

現時点では出野容疑者の自宅から出てきたカードと
60万円で私が口座を譲るというので払ったという供述と
約束した成功報酬2割を支払ったという供述が証拠らしく。

このままだと私が逮捕されることになるけど恐らくは
私は容疑者ではなく被害者だろうから、潔白を証明するため
私にお金が渡っていないことを確認したいと言われました。

今回の被害者は19人いるので逮捕されたら19回の
拘留が行われるので一年以上にわたって拘留されると脅され
逮捕状の執行を止めているから協力するように、と。

私の銀行口座がどこにあっていくらあるかを確認した後に
残高を確認したいと言われて通帳とカードと印鑑を持って
コンビニで残高を確認するよう言われて車でコンビニに行きました。

金額が多い口座の残高を写メしてLINEで送るよう言われ
疑いを晴らすために口座内の紙幣番号を金融庁の担当官が
調べて問題なければ返金するので指定口座に振り込むよう言われ。

無実を証すため3時まで逮捕状の執行を止めているので
LINEに19人の被害者の一人である銀行口座に振り込むべく
銀行窓口から振り込むように言われた辺りで疑念を抱き始めました。

銀行近くの駐車場に車を止めてから振り込むとき通帳と印鑑を
銀行窓口の行員に渡してどうするのか尋ねたら「お寺の修繕で
業者に支払うと言えばいい」と指示されて疑念がさらに大きくなりました。

京都地検に中山健一という人物がいるのか確認したいから
京都地検のどの部署にいるか教えてほしいと言うと個人情報なので
教えられないし止めている逮捕状を執行しないといけなくなると言われ。

どうにか確認できないかと粘るとネットで調べたらいいと言われて
調べたら同姓同名の検事が今年4月1日に大阪地検に移動とあったけど
京都地検じゃないと言うと9月1日で京都に移動になったと言われ。

さらに情報を調べているふりをしながら知り合いの弁護士に
LINEで相談したら、顧問弁護士が電話するからと伝えたら
電話を切るだろうと返信があったのでその旨を伝えました。

それでも電話は切られなくて私が逮捕されてから後でないと
弁護士は呼べないけど拘留されたら呼べなくなるとも言うので
もう少し待ってほしいと言いながら裏で弁護士とLINEを続けました。

検察官を名乗る人物は早く振り込まないと逮捕状が出ると
言ってくるところを、もう少し待ってほしいと粘っていると
弁護士が「詐欺だから切っても大丈夫」というので電話を切りました。

3時間余りのやり取りですっかりクタクタに疲れてしまって
お寺に戻ったところで今回の件を家族に話したら呆れられました。
警察官と検察官を語る詐欺事件はテレビでよく報道されているのに…と。

そこでLINEでのやり取りを見せようと思って画面を開いたら
逮捕状と他の書状の画像3つと振込先情報の送信が削除されていて
やっぱり詐欺だったんだということを改めて確認できました。

最初に警察官を名乗る男に逮捕状が出ていると言われて
動揺してしまい、その男が言うことを信じてしまったので
不安をどんどん煽られて詐欺に誘導されていたんですね。

でも振り込んだお金が返ってくる保証が何もないなぁ…と
疑いを抱いてから後は、いろんなところがオカシイなぁと
気づきだしていったのでギリギリで踏みとどまることができました。

まさか自分が詐欺に遭うことなんてあるはずがないと
これまでは他人事だと思っていましたが、そんなまさかが
自分にも襲いかかってくるとは夢にも思っていませんでした。

実は今日は私の54回目の誕生日だったのですが
特殊詐欺容疑で逮捕されそうになって詐欺未遂に遭うという
決して忘れることができない思い出のプレゼントでした…