温もりに包まれた和やかなお葬式

2025年10月24日(金)


大切な人をなくして迎えるお通夜やお葬式って
寂しさや悲しさが満ちてしめやかなに執り行う
というのが一般的な雰囲気なのかもしれませんが。

このたびご縁があってお勤めした方の葬送では
控室を訪れた喪主の奥さまと二人の息子さんと
最初に会ったときの雰囲気が少し違っていました。

お話を伺うと大病を患ったり持病を抱えていたり
していたけど特に積極的な治療をしなかったし
それでもそれほど困るようなことはなかったけど。

大腿骨を骨折して施設のお世話になってからも
しばらく元気だったのが、誤嚥して食べられなくなり
点滴に頼っていたのも血管に針が入らなくなって。

皮下点滴に切り替えたけど身体は痩せこけていき
酸素吸入が必要になったけど呼吸が苦しそうで
最後は辛くてしんどそうなお姿だったそうです。

病気ではなく老衰という死亡診断だったようで
息を引き取られたとき寂しいとか悲しいよりも
「やっと楽になれたね」と三人ともが感じたそうです。

お元気な頃は明るくて朗らかなご主人でいらして
本人は自分の好きなことを思い通りに楽しんで
生きてきた悔いのない人生だと思うということで。

「こんなことを言うと怒られるかもしれませんが
できるだけ明るく笑って送りたいんですよね」と
奥さまがおっしゃると息子さんたちも頷いていました。

「お葬式だからって必ずしも悲しまなくてもよくて
湿っぽいより笑顔で見送っていただけるほうが
ご主人も喜ばれるかもしれませんね」と申しあげました。

お通夜のときもお葬式のときも悲しさや寂しさより
明るくて和やかな雰囲気でしたが、個人的には
和やかで温かいお式でステキだったと感じました。

いつか来る私のときも、こういうのがいいですね♪