オンラインでビブリオ読書会-10

2025年10月22日(水)


今月のオンライン読書会に参加してきました。
持ち時間5分で本について語るビブリオ形式で
今回は3人が推しの本をそれぞれ紹介しました。

少し前に本屋さんに寄ったときチラッと見えた
表紙に目が留まって手に取った中野信子さんの
『エレガントな毒の吐き方』が今月の本です。

といってもこの表紙デザインは本当の表紙の上に
一部にかかる帯ではなく全面を覆い隠している
全帯というかダブルカバーというものでして。

確かに目を引くデザインなので実際に手に取って
買ったわけですが、じゃあ元の表紙の装丁家さんや
編集者さんのお仕事は…隠されてしまっているわけで。

だったら最初からダブルカバーのデザインにして
出版すればよかったんじゃないかと思うんですが
こういうダブルカバーになる本が最近多いんですよ。

デザイン好きとしては最初の装丁をデザインした方が
自分の仕事は何だったのか…と思ってしまいそうで
ちょっと切なくて哀しい気持ちになっちゃいます。

ちなみに中身は少なくとも5代続く江戸っ子の著者が
最近のウソをつかず正直に本音を伝えるほうがいいし
何なら論破してスカッとするという風潮に疑問を呈し。

相手を傷つけたりお互いの関係性を壊すことなく
でも自分の言いたいことを「エレガントな毒」として
言葉に含ませて表現する方法を模索していく内容でした。

その代表格として長い歴史のなかで京都のなかでも
特に洛中に暮らす人たちが使いこなす言葉遣いを
実例の紹介やレッスンクイズの形で紹介しています。

ということでお寺という動けない場に身を置いている
坊さん必読本と紹介したら、お一人は読了されていて
もう一人は「気になっていたから読む!」とのことでした。

他の人が紹介した東畑開人著『カウンセリングとは何か』は
積読状態でして、入山章栄著『世界標準の経営理論』は
辞書として最高ということなのでさっそくポチりました。

今回は体調不良のメンバーが多くて参加者3人でしたが
その分、雑談が盛りあがって愉しいオンラインでした。
積読本の山を少しずつ減らしていこうと思った読書会でした♪