デスカフェで「延長戦」を語る

2025年10月10日(金)


昨夜はオンラインで開催するデスカフェでした。
今回は「延長戦(アディショナルタイム)」を
テーマに二つの問いを参加者さんと対話しました。

今宵のサッカー日本代表のウルグアイとの試合は
前半先制されて追いつくも後半に突き放されて
迎えた延長時間に追いついて引き分けでした。

まさに延長した時間・アディショナルタイムに
悲しむか喜ぶか何が起きてもおかしくないという
一例のような試合でしたが、それは人生も同じでして。

最初の問いは、初孫を半年後に授かる予定だけど
健康診断の結果から精密検査を受けることになり
あなたの余命は長くて3ヶ月だと宣告されたら…

という状況に直面したら、あなたはどうしますか?
でして、人によっては実感が湧きにくい参加者も
いましたが、一巡りどう思うかを伺いました。

前から延命措置はしたくないと思っているから
そのまま意志を貫きたいという人もいらしたし
気合いで余命を延ばすぞという人もおられました。

私は曾孫の顔を見たいと言っていたおばあちゃんが
その次は七五三の晴れ姿とか小学校の入学式とか
どこまでも見たいという話を何人も伺っているので。

私もきっと似たようなことを思ってしまうんじゃ
ないかと思いそうなので、まだ生きたいと願うかなと
先人のお姿から私も恐らく煩悩に負けそうと答えました。

私のほかにも孫の顔を拝みたい人はおられました。
いい具合にみなさんの答えが固まらずバラけて
違っているというのはとても興味深かったですね。

二つめの問いは、余命3ヶ月を乗り越えて初孫を
見られたけどベッドで寝たきりの状態になったとして
このままでもあと何年あなたは生きたいか?でした。

この状況からどんな状態の自分を想い浮かべるのか
それぞれ違っていて認知症の自分という人もあれば
癌で痛みに苛まれているかも…という人もあって。

寝たきりなのは身体が動かないだけで頭はしっかり
していて会話もちゃんとできるという状態だろう
という想像をしている人もいるって面白いですね。

そしてさらにどのくらい命を延ばしたいかというのも
もう充分だろうという人も、まだまだいくぞという人も
あとは自然に任せるという人もいらしてバラバラでした。

こうして同じ言葉を聞いたときに想い浮かべる情景が
みんな違っていて、そこで何を思うのかということも
みんな違っていることに触れる経験はとても良いですね。

みんな違ってみんないいというのを頭でわかっていても
実際にそんな場に身を置く体験って有意義だと思います。
次は12月の予定ですので是非ご一緒してみませんか♪