畳替えでい草畳を和紙畳に替える

2025年10月7日(火)


お寺には本堂や書院をはじめ畳を敷いている
部屋がたくさんあるのですが、歳月を重ねて
しだいに痛んだ箇所が目立つようになりました。

数年前に畳屋さんに相談したら「まだ頑張って
使ってください」と言われましたが「そろそろ
替え時でしょうね」ということで決心しました。

本堂だけで50畳以上あるし書院や控室など
他にもたくさんあるので、畳替えをすると
いっても一度に全てを替えるのは無理なので。

お寺の行事や法事とかお稽古の予定などと
なるべく重ならないように日程を考えて
最初に書院を半分ほどやり替えていただきました。

畳というと「い草」の茎を畳表に使うものと
思っていたら、和紙を使った和紙畳がオススメだ
というので今回は和紙畳に替えることにしました。

和紙をこより状に巻いた糸を樹脂でコーティングした
素材をい草の代用素材として使っているそうで
い草の風合いや質感と大きく違わない感じです。

しかも年月を重ねても表面の色が変わりにくいし
い草より摩耗性が高くて傷つきにくいそうですが
い草独特の香りは残念ながら再現されていません。

畳を敷いて使う側にとっては和紙畳というのは
耐用年数が10年から20年以上と長くなっているので
良いのですが、畳屋さんは…仕事が減りますね。

今の畳を一度持って帰ってから畳表を貼り替えて
縁を縫い付けて仕上げてもらうのは大仕事なので
天候も見計らいながら少しずつ替わっていきます。

ということでお寺の畳が新しく入れ替わっています。
感触や質感などの違いがどんなものか気になる方は
いまのうちにお参りして触って確かめてみてください♪