受けてもいいと感じる営業電話
2025年7月1日(火)
自宅の固定電話を止める人が増えていますが
お寺はさすがにまだ固定電話を使っているので
どうしても営業電話がかかってくることがあります。
新しい料金プランが出たので料金の見直しをと
まるで電力会社や電話会社のように装う代理店や
投資など分かりやすい営業電話はお断りしますが。
中にはお寺やお墓や納骨堂を探している人たちと
お寺をおつなぎしたいので話を聞いてくださいと
言ってくる電話もありますがそれも営業電話なので。
電話に出た瞬間に「あっこれは営業電話だな」と
分かったらすぐに「営業電話だったらお断りします」と
伝えて早めに電話を終えてもらうようにします。
今回の電話は「檀家でなくても納骨堂に入れますか」
というので何ごとか尋ねると「広島で探している
お客さまが多いので受け入れてもらえますか」と言います。
よくある登録料を課してくる営業電話かと思ったら
お寺や私のことをよく調べて知っているみたいで
単なる営業ではなさそうに感じて少し話を聞きました。
こちらに何を求めているのかと改めて尋ねても
「お客さまをおつなぎしたい」としか言わなくて
お客さまってどんな人かと聞いても容量を得なくて。
「あなたやあなたの会社はボランティアでこの紹介を
するつもりなの」と尋ねたら「さすがにそういう
わけではないです」と営業であると認めました。
ネットで相手のことを調べて電話してきているので
電話をかける前に営業努力していることはわかりますが
いかんせん話している内容が脈絡がなくて意味不明でして。
そのわからなさのおかげでなかなか電話を切れなくて
思わずいろいろ話を聞いたり何なのか尋ねたりしたので
ある意味では営業戦略としては上出来かも知れません。
ただしお互いに長々と時間を溶かしてしまったのは
もったいなかったなぁと感じてしまうのは否めませんが
その直後にかかってきた営業電話はお上手でした。
袈裟や衣の修復やクリーニングをやっている京都の会社で
上品な話しぶりの女性で丁寧な口調で話してこられたので
こちらも自然と丁寧な受け応えをしてから丁重にお断りしました。
すると1分も経たないうちにまた同じ電話がかかってきて
「あっ先ほどの方ですね」と言うと「大変失礼しました」と
上品な言い方で詫びて電話を切られたことに感心しました。
基本的に営業電話を受けて袈裟や衣を頼むことはありませんが
今回電話をかけてこられた女性がいらっしゃるお店なら
頼んでみてもいいかなぁという印象を受けるくらい良かったです。
同じ営業電話をかけるにしても相手が受ける印象について
ぜひこの京都のお店の女性がどのように電話をされるのか
電話で営業されている皆さまに学んでいただきたいですね。