沖縄戦終焉の地で戦没者に手を合わす

2025年6月25日(水)


今年は第二次世界大戦の終戦80年目を迎えます。
浄土宗による戦没者追悼・平和誓願法要に参列するため
沖縄の糸満市摩文仁の平和祈念公園を訪れました。

高校の修学旅行でひめゆりの塔を訪れたのは
覚えていますが当時はまだ平和資料館はないし
戦没者全員の名前を刻んだ石碑もありませんでした。

沖縄戦終焉の地ということで摩文仁の丘を訪れた
かもしれませんが当時は平和祈念公園も資料館も
なかったですからあまり記憶には残っていませんね。

法要が執り行われた公園内の沖縄平和祈念堂には
高さ12mのブロンズ製の平和祈念像が座っていらして
仏像や菩薩像のようだけど人の祈りの姿だそうです。

祈念堂での法要が終わると資料館の大会議室で
第二次世界大戦中の戦時資料についての話と
日本被団協の和田征子さんの記念講演がありました。

会場を移動してから始めるということもあって
合間の時間があったので摩文仁の丘へ足を伸ばして
国立沖縄戦没者墓苑まで歩いてお参りしてきました。

沖縄の日射しはきついだろうからと思って持参した
モンベルの日傘を差したら日射しを避けるだけでなく
傘の影に入ると想像を遥かに超えて涼しかったです。

それでも一年で一番太陽が高くから照りつけるので
涼しくなっても暑くて汗だくになるので帰路は園内を
巡回する電動カートのバスが来たのに乗って戻りました。

「2日前に開催された戦後80年沖縄全戦没者追悼式には
世界中から4千人を超える人がこの公園を訪れたんだよ」
とおっしゃる巡回バスの運転手さんの話には驚きました。

戦時資料の話はかなり考えさせられる内容が多かったし
被団協の和田さんは長崎出身なので長崎の原爆の話は
あまり聞いたことがないので興味を惹かれる内容でした。

まず知ることから始めるのは何ごとでも同じなのですが
知ってから何を考えて何を思ってどう行動していくのか
というのが知った人それぞれに問われることになりますね。

再来月には広島でも80年目の原爆忌を迎えることになります。
大勢の人が訪れてくることになるのだろうとは思いますが
個人的には静かに手を合わせることも大切にして欲しいです。