涅槃会の前の日はニルバーナ・イブ?!
2025年2月15日(土)
昨日SNSのタイムラインで面白い投稿を見ました。
坊さんは2月14日のバレンタインに浮かれてないで
15日のお釈迦さまご入滅の涅槃会を勤めなさい、です。
王命に反し結婚式を挙げていた咎で処されて聖者となった
というのは誕生に重きを置きがちな宗教らしいですが
処刑された命日が2月14日ということなんですね。
命日がエピソードってキリスト教では珍しいですが
仏教ではお釈迦さまの生まれた4月8日よりも
ご入滅された2月15日のほうが重きを置いています。
既に苦を滅してブッダになっていたお釈迦さまは
ご入滅されたことで身体的な苦からも解き放たれて
最後の生を終えて涅槃の境地に入られた日でして。
単に亡くなられたご命日のご法事というよりも
身体がありながら至る覚りの境地をも超越した
完全なる覚りを完遂された記念日でいらっしゃいます。
とはいえこの世に残されたお弟子さまたちや
動物たちがお釈迦さまとお別れしたことを
悲しまれた様子が涅槃図に広く描かれています。
昨年に開催された「法然と極楽浄土」展では
東京と京都の国立博物館で讃岐の寝釈迦といわれる
立体涅槃像の一部が出張展示されていました。
改めて画像を見比べてみると東京での展示より
京都での展示のほうが多くのお弟子さまたちや
動物たちが一緒に出張して来られていたんですね。
今年10月から11月にかけて九州国立博物館でも
特別展「法然と極楽浄土」が開催されるので
どれくらい出張展示されるのか気になります。
ちなみに私のお寺でも涅槃会をお勤めしました。
師僧がインドから招来した涅槃像を本堂の
阿弥陀さまの前にお祀りしてのお勤めでした。
もし2月15日がお釈迦さまが涅槃に入られて
完全なる覚りをえられた記念日だと考えるなら
14日はニルバーナ・イヴと言えなくもないですね。
仏教なので蓮をモチーフにしたチョコレートを
プレゼントしてお互いの慈愛を確かめ合うという
ニルイブ・チョコっていうのなんてどうでしょう?
なんてことを思ったのですがどこかの企業さまで
蓮モチーフのニルイブ・チョコ出してくれないかなぁ…
なんて妄想を膨らませながらチョコを囓っています♪