広島弁でいう「やねこい」話を聴く

2025年2月1日(土)

250201
お昼過ぎにお宅へ伺ってご法事をお勤めしたあと
ゆっくりして行ってくださいのお言葉に甘えて
コーヒーをいただきながらお話をしてきました。

来春から期間限定で転勤されることになっていて
いま住んでいるマンションはそのままにしておいて
転勤先では社宅をあてがわれて住むことになるけど。

いま家にある小さなお仏壇は持っていくべきか
そのまま置いて残しておいてもいいものなのか
迷っているけどどうしたらいいですかと尋ねられました。

年代モノですがとてもコンパクトなお仏壇なので
持っていこうと思えば持って行けるでしょうが
あてがわれる社宅はそんなに広くないそうです。

かといってそのまま置いて残しておくというのは
何か後ろ髪を引かれるというか気になるらしくて
法事のときに聞こうと思っていたということでした。

残しておくのが気になるのはご両親のお位牌ですかと
聞いたら「そうなんです」というお返事だったので
ご両親のお位牌だけ持っていくのを提案しました。

それは良いアイデアだとお気に召したようでして
スッキリしましたということで気持ちが軽くなったら
今度はお仕事でモヤッとしている話をされだして。

管理職をされているのですが職場でのご苦労は
人間関係というより部下との関係性についてで
そこで出たキーワードが「やねこい」でした。

この「やねこい」というのは広島弁の一つでして
ややこしいでもなくて面倒だというのでもなくて
難儀だというのともちょっと違うニュアンスです。

何かあるとハラスメントになってしまうというのも
だからといって何もしないでいるのも問題になるし
どうしたものかとなるのが「やねこい」そうです。

いろいろお話を伺うと確かに「やねこい」としか
言い様がないというのが少しずつ分かっていって
「そうですね〜」と聴いていたら話が止まりませんでした。

たまたま後ろの予定もなくて時間に余裕もあったので
流れにまかせておしゃべりしていたら長居になって
まさかこんなにじっくり話し込むとは思っていませんでした。

「今日はとてもスッキリしました、ありがとうございました」
とにこやかな笑顔で玄関先までお見送りしてくださいました。
時にはゆっくりおしゃべりできるご法事というのもいいですね♪