墓じまいして寺じまいするご縁
2024年12月28日(土)
お母さんの遺骨をお寺の納骨堂から出して
結婚した家のお墓に持って行って改葬したい
というご依頼があったので話を伺いました。
元々はお母さんの実家がお寺とご縁があって
檀家だったので納骨堂に墓所を持っていらして
お宅にもお盆のときはお参りに伺っていました。
お母さんはご自身のご両親の家にお住まいで
亡くなられたときお寺でお葬式をおつとめして
納骨堂に納骨されたというご縁がありました。
このたびご依頼されてきた娘さんが跡を継いで
お墓のお守りとご供養をされていたのですが
お年を召されたので終わりにしたいそうです。
祖父母さまは信仰心の篤い方だったそうですが
お母さんは祖父母さまと違って信心が薄くて
娘さんもお母さんと同じく信心が薄いらしく。
お母さんのお骨だけは改葬して持っていくけど
祖父母さまのお骨は残したままにしたいというので
結果的にはお寺に墓じまいを任せるということです。
ご本人曰く「私は信仰心がなくてゴメンナサイ
お寺とのご縁もこれで終わりにします」というので
寺じまいをして墓じまいを託すということでした。
お寺とのご縁を始めたいという方もおられれば
お寺とのご縁をお終いにしたい方もおられるのは
あり得ることなので逆らっても仕方がありません。
でもお寺じまいでお別れしないといけないのは
分かっていても切なく感じてしまいますね。