噂の太宰府天満宮の仮殿に参拝
2024年12月17日(火)
やらないといけないことはいろいろありますが
このところ追われていたことに目処がついたので
少し息抜きに福岡の太宰府天満宮に参拝しました。
天満宮の御本殿は1591(天正19)年に小早川隆景が
造営したということなので430年前の建築でして
いま124年ぶりの令和の大改修が行われています。
大改修は約3年を要するようで御本殿の前には
同年代建築家の藤本壮介氏がデザインを手掛けた
ちょっとユニークな仮殿が設けられているんですね。
菅原道真公を慕う梅の木が一夜にして太宰府まで
飛んできたという飛梅伝説があるということで
御本殿をお参りしたら脇にその梅の木があります。
この飛梅伝説のエピソードをオマージュしたように
鎮守の杜の豊かな自然が御本殿の前に飛んできた
というのが仮殿のコンセプトということだそうです。
入口の御神牛の前を左に曲がって太鼓橋を渡り
参道脇を進んで石鳥居を抜けて手水鉢を過ぎたら
回廊に囲まれた境内への入口の楼門があって。
楼門に近づいていくと仮殿が見えてくるのですが
最初は普通に社殿が見えていたのが近づくほどに
屋根が視界に入ってきて「ん?」となるんですね。
屋根を緑化するというと建築家の藤森照信さんの
タンポポハウスやニラハウスを思い浮かべますが
この天満宮の仮殿の屋根はけっこうな杜でしたね。
去年5月の竣工なので一年半が過ぎているわけで
仮殿の建物自体はまだまだ新しい感じでしたが
屋根の草や木々は鬱蒼としてきた感じですね。
3年間ということなので木が育って根が伸びても
屋根を突き破るほどの成長にはならないでしょうから
屋根からの雨漏りの心配はしなくていいでしょうね。
仮殿は土足のまま昇殿できるようになっていますが
黒い金属でできた床や柱や天井などの建築物なので
仮ではなくてしっかりした社殿のような気がします。
仮殿は鉄骨造の建物なので工事期間も短くて済むし
解体も手早くできるというのを優先したのでしょうから
雰囲気を和らげるのに屋根の緑が一役買っていますね。
お寺の場合はなかなかこういう訳にはいかないですが
3年という期間限定の仮設建築だということもあって
独特で面白い建築なのでお参りに行ってみてください♪