850年を機に出会い直していく

2024年12月10日(火)

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今年は法然さまが浄土宗を開いて850年の年で
節目に相応しい催しを地元でも行うということで
お寺の本堂を会場にした記念講演がありました。

京都文教学園学園長の平岡聡先生にお願いしたら
90分2コマの講演を快くお引き受けくださって
お忙しいなか広島に足をお運びくださいまして。

850年前の法然さまと浄土宗の話ということで
「開宗850年を機に法然上人と出会い直す」
という非常に興味深いお題の講演を賜りました。

第1部は「死者との出会い直しを考える」として
遺言・遺体・遺骨・遺品というサブタイトルで
「遺」の意味を考え直すことから話が始まって。

お釈迦さまと法然さまについて語られたあと
二人称の死の重要性ということで私の大切な人が
死者となったらどう向き合うかという話になり。

死者と出会い直すという視点に着目してみると
お釈迦さまの場合は何があったか振り返ることから
法然さまや大切な人について考えるヒントをいただき。

そこから今お坊さんに求められている姿勢は何かを
考えていくポイントは「当たり前を疑う」ことなので
自分の在り方を考えてみようという話をいただきました。

休憩をはさんでの第2部は第1部を踏まえて
開宗850年の節目に「法然上人と出会い直す」
という話を独自の視点から聴かせてくださいました。

浄土宗について専門に研究している学者ではない
外側の立場だからこそ目に留まったというご指摘は
いろいろ示唆深い気づきがたくさんありました。

一番最後の法然さまの説いた仏教というものが
当時の社会にどれほどのインパクトを与えたかの話が
最も聴きたかった内容で非常に興味深かったです。

ご参加の皆さまも記念講演にご満足いただけたようで
また機会があれば平岡先生にはもっと違うテーマで
ぜひいろんなお話を聴かせていただきたいです♪