懐かしいお顔を拝せない寂寥感

2024年12月2日(月)

241202
当初は8月末に予定されていた地元の研修が
ノロノロ迷走した台風の影響で延期になって
今月開催となったので初日に参加してきました。

今月は他にも地元の研修や講習が詰まっていますが
当初お願いしていた講師先生と日程調整して
ここしか皆さんが空いていなかったようです。

本当は明日ある予定の研修を受けたかったですが
明日は僧侶のためのグリーフケア連続講座の日で
会場担当なので残念ながらご縁がなかったようです。

最初の講義は當麻曼荼羅などにまつわるお話で
本来の日程なら京都国立博物館で開催されていた
『法然と極樂浄土』展の前に聴けるといい内容でした。

続いての講義は徳川三代将軍と知恩院にまつわる話で
歴史資料に基づいた歴史解釈を大切にした内容で
今までほとんど触れたことがない内容でした。

歴史資料の映像も見せていただきながらの話で
興味深い解説だったのですが非常に残念だったのは
断片的過ぎたのと話し方が聞きづらかったことです。

日延べしての開催となったからではないでしょうが
講習会に参加している顔ぶれが変わってきていて
大先輩だった方がほとんどいらっしゃいませんでした。

まだ現役でいらしてもおかしくないような方が
代替わりして住職を退かれることが最近多くて
顔を合わせる方が世代交代されているのでしょう。

お寺には定年がないのでいつまでも在籍できますが
一般社会では私の年代は上層部になることを思うと
こんな違和感を抱くほうが不自然かも知れません。

懐かしい顔がいないと嘆くご老僧もおられましたが
私自身も先輩方のお顔を拝せない寂しさもあって
帰り道に見た日没後の冬空が何とも物悲しかったです。