冬を蕾で過ごして春を待つ花

2018年1月5日(金)

180105
15年ほど仕舞い込んで密かに抱えていたことがふと気になって・・・
ふと思い立ってお寺を訪ねて来られた方がつぶやかれた言葉です。
手帳の中に入れていらしたモノも一緒に持って来られていました。

何か一つを選ぶと他の何かを手放さなければならないことがあります。
あとになって選ばなかったのを後悔することもあるでしょう。
でも選んだ瞬間には自分で最善と思った方を選んだはずです。

もし他の何かを選んでいたら今ごろ別の後悔をしているかも知れません。
そのときは今とは違うもっと大きく辛い後悔を抱えているかも知れません。
しっかり考え抜いて最善と思った方を選んだのならそれが正しかったのです。

いろいろと伺いながらお話していくうちに想いがあふれてこられました。
一緒に仏さまに向かって手を合わせ、南無阿弥陀佛とお念佛を申しました。
帰られる頃にはモヤモヤが晴れてスッキリした笑顔になっていらっしゃいました。

沈丁花(ジンチョウゲ)が少しずつ蕾を膨らませてきています。
春の訪れを告げる花が開いたら芳い香りを楽しませてくれます。
秋にできた花芽は冬の間ずっと開く時がくるのを待っています。

今日お寺を訪ねて来られた方にも笑顔の花が咲きはじめたように感じました。