オンライン読書会「じめじめ」の巻
2024年6月24日(月)
今宵はお題「じめじめ」のオンライン読書会でした。
例年になく全国的に遅い梅雨入りだった各地から
5人が5冊の推し本を持ち寄って始まりました。
私の推しは満州国で阿片密造に手を染めていく
主人公たちの人生を描いた講談社ヤンマガKG
門馬司原作・鹿子作画『満州アヘンスクワッド』です。
主人公の日方勇は植物に詳しい優しい青年で
徴兵された後に右目の光を失って家に戻って
細々と母と妹と弟と暮らす状況から始まっていき。
母がペストに罹患し治療のため薬が欲しいけど
貧乏で買えなくて困っていたとき芥子畑に出会い
アヘンを精製したら超高純度の最高級品ができて。
中国秘密結社の青幇に自作アヘンを売りに行き
青幇の女の麗華に出逢って一緒に高級自作アヘンを
作って売っていこうというのが第一巻なんですね。
昭和12年という日本が満州に進出している時代に
農場の片隅で芥子栽培に出会いアヘンを精製して
時代の激流に身を投じる物語はジメジメたっぷりで。
皆さん「面白そう〜」とか「読んでみたい!」と
この作品に興味津々な嬉しい反応をくださいましたが
推した私が実はまだあまり読み進めてないんです。
手元には7巻までしか持っていませんがネットでは
1日1話無料という出版社のサービスを利用すれば
最新話まで少しずつ読み進められるってスゴいですね。
皆さんの推しは絵本のバムケロ以外は読んでなくて
土の本も母と娘のノンフィクションも小説の恋も
それぞれ違うジャンルでどれも読んでみたいですね。
実は今回は3冊のマンガから選ぶのを迷っていて
講談社マンガの内海八重著『骨が腐るまで』と
ぶんか社マンガの沖田×華著『不浄を拭うひと』でした。
『不浄を拭うひと』はジメジメな不浄の現場を
カラッと描いている内容で『骨が腐るまで』は
青春をジメジメでドロドロで描いている内容です。
一通り終わってからのフリートークで紹介したら
やはり今回紹介した『満州アヘンスクワッド』が
ジメジメの推しには相応しかったようでした。
そしてジメジメの夜長にみんな秘かにハマりそうです♪