みんなが欲しがる正解はない
2024年6月13日(木)
たまたま某会社の新入社員さん4名と会って
しばらく立ったままお話する機会がありまして
皆さん初々しいスーツ姿でご挨拶くださいました。
まだ試用期間で7月から正式採用ということで
私も26年前に新卒で会社に入社したころは
同じ境遇だったなぁと懐かしく思い出しました。
せっかくなので何か一言いただけませんかと
隣に付き添っていた方からお願いをされたので
どんな話をするのがいいかなぁと少し思案して。
「きっと今はわからないことだらけでしょうから
何が正解か教えてほしいって思ったりしませんか」
と言ったら皆さん激しく首を縦に振っていました。
「間違えたくなくて正解が知りたいって思っても
たいがいは正解がないことがほとんどでしょうね」
と言ったら「そんなぁ…」て顔をしていました。
「上の人が言うことが人によって違っていたり
同じ人でも日によって言うことが違っていたり
するんですよね」と言うと苦笑いをしていました。
間違えたくないという気持ちはとても分かります。
新入社員さんたちの世代がそう思う裏側には
不用意に目立ちたくないという想いもあるのでしょう。
今回会った4人もなるべく目立ちたくないから
無難に過ごすために正解が知りたいようですが
知りたくても手に入らないのは難儀なんですね。
なので「思い通りにならないことだらけなのに
思い通りにしようという気持ちが湧いてくるので
難儀だろうけどなるべくこらえてみてね」と伝えました。
思い通りにしたくなるのは自然なことですが
それを思い留まることはとても大切なので
半分以上は自分に言い聞かせるような話でした。
「無理しすぎて折れてしまわないでいいからね」
というのも申し添えて私がやっている場づくりの
宣伝をして「いつでも聴くよ」と言ってお別れしました。
4名の新人さんたちはどんな道を往くのでしょうね。