被災者支援から見えてきたもの【臨床仏教公開講座 第7講】

2018年1月9日(火)

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臨床仏教公開講座の第7講(高野山足湯隊・辻雅榮師のお話)を拝聴してきました。
『被災者支援から見えてきたもの 〜仏教と災害支援〜』という講題のお話でした。
年始早々からとてもステキなご縁に出逢えたことにともかく嬉しくなりました。

「坊さんが出来ることは仏さまに礼拝して供養をすること」
「わたしは人の心を知らないし、人もまたわたしの心を知らない」
「被災地の現場で怪我や事故に遭うのはボランティア失格」

ボランティアに赴くのはいろいろな覚悟が必要だという厳しいお話でした。
話の中から伝わるその厳しさに尊敬している恩師の面影を思い出しました。
自らを律する厳しさの中にほとばしる情熱が沸々と湧き出ておられました。

久々に恩師の謦咳に接したようで背筋がピンと伸びる思いで拝聴しました。
その要因はきっと取り組まれていることへの姿勢や覚悟なのだと思います。
仏教の教えは幅広いのですが、歩み方は共通していると改めて感じました。

自分の為すことに酔って執着が生じるのはとてつもなく怖ろしい、とも仰いました。
いま私自身が行っている取り組みの中にあっても同じことだと思っています。
新しい年を迎えたところで新たに気を引き締めよとの訓示を受けたようなひと時でした。