臨床仏教師現場実習夜回り編-12

2024年5月6日(月)

240506
今宵はひとさじの会が行っている夜回りがあって
臨床仏教師の現場実習として参加してきました。
上野は曇り空で気温22℃ながら風が強かったです。

大型連休の最終日ということで上りの新幹線は
ほぼ満席で東京駅構内は普段以上に混んでいたし
上野への車内もスーツケースを運ぶ人が多かったです。

世の中はまだ連休中なので仕事帰り姿の方は
ほとんど見かけなかったし今日が最終日なので
夜遅くに出歩く人は割と少なかったようでした。

それでも夜回りに行くと待っている方はいらして
多めに用意していたお弁当がほぼなくなるくらい
たくさんの方が私たちを出迎えてくださいました。

だいたい決まった場所にいらっしゃる方もあれば
その時によってまちまちの場所の方もありますが
時にはお目にかからないままのこともありまして。

何かの用事で不在というのならいいのですが
私たちにはそのあたりのご事情はわからないので
どこにもいらっしゃらないと少し不安に感じます。

思わぬ場所で声を掛けてくださった方があって
今夜は何かあったのですかと尋ねてみたところ
居場所を変えないといけなくなったのだそうです。

夜回りのときお出会いする人たちはいつだって
どなたとも一期一会なんだとは思っていますが
待っていたよと言っていただけると嬉しいですね。

しかも顔を合わせた瞬間にニコッと微笑まれると
心がほぐれていくというか温かくなるというか
これが和顔施なんだなぁと心に沁みて感じます。

好き好んで路上にいるという方はほとんどなくて
皆さん何かしらの事情があってのことなのですが
お辛い境遇でも心のやさしい方が多い気がします。

心と心が触れ合う温もりを感じた夜回りでした。