一年が過ぎてやっと涙こぼれる

2024年1月15日(月)

240115
予期せず唐突にお父さまとお別れされてから
一年を迎えようという方のご法事が終わって
持参された笑顔の遺影の話をしていたときでした。

故人さまはいまどんなことを想っていらして
どんな言葉をかけてくださるのでしょうね
と話したとき娘さまの目から涙が流れました。

それをご覧になった親戚のおばさまお二人が
「あぁやっと泣けたねぇ」と娘さまに言うと
娘さまの涙が止めどなくあふれはじめました。

後に残されたお母さんは足元がおぼつかなくて
お父さんが亡くなられてからあとの手続きなど
一人ではできなくて娘さんに頼られていました。

結婚して家を離れて子育ても仕事もされていて
時間をやりくりしてお母さんの面倒も看ながら
お父さんの手続きをするのは大変だったらしく。

お通夜の時からずっと娘さんがすべてお一人で
あれこれ何もかもやらないといけなかったので
これまでは悲しんでいるヒマがなかったそうです。

少し前にやっと手続き関係が終わったところで
ようやく落ち着いてきたなかで迎えたご法事で
お父さんの笑顔は胸に迫るものがあったようです。

そこから皆さんが温かな言葉をかけてくださって
いろいろ話していたら少しずつ笑顔になっていかれて
「法事をして本当に良かった」とおっしゃっていました。

ご法事は大切な亡き方とまた逢える再会の場ですね。
亡き方に逢いたい方はどうぞご法事をしてください。