違う宗教や宗旨の人の往く先は
2023年11月22日(水)
納骨に伺った墓苑でキレイな紅葉を見ました。
いわゆる名所のように辺り一面ではなかったけど
ただ1本そこに佇んでいたのが美しく感じました。
元々はお父さんの地元でご縁のあった菩提寺に
お父さんのお葬儀をお勤めいただかれていて
ネットで広島のお寺を検索して私に声がかかりました。
四十九日のおつとめからご縁をいただくことになり
毎月の月命日にはお寺へ月参り回向に来られていて
一周忌をお迎えしてご法事と納骨をおつとめしました。
実は先に亡くなられたお母さんはクリスチャンで
施主である息子さんも同じくクリスチャンなのですが
その息子さんがずっと毎月お寺に来られていました。
墓前でも両手を組むのではなく合掌されているし
おつとめではお経本も手に持って開いてくださるし
ご法事では手を合わせてお焼香もしてくださいました。
お墓に納められているお母さんの骨壺の隣に
今回お父さんの骨壺を並べて納められました。
お二人の信仰は違っているけど同じお墓でした。
息子さんはクリスチャンですがお父さんのためには
仏教のやりかたで月参りもご法事もされました。
こういう寛容さというのはとてもありがたいですね。
お父さんとお母さんは宗教的には別のお葬式なので
往き先は違っているように説かれているでしょうが
きっと一緒にいらっしゃることだろうと思います。
宗教や宗旨や宗派が違っても往き着くところは同じで
お墓に隣どうしで並んで納められた骨壺のように
一緒におられると思って手を合わせているのですから。