大切にご供養していきたいから

2023年11月13日(月)

231113
ご法事ににこやかな遺影を持っていらしたので
おつとめのあとで「良い写真ですね」と言うと
「いつも笑顔の人でしたからね」とおっしゃいました。

事情があって祖父母に育てられていたのですが
大人になるまでお母さんのことは教えてもらえなくて
ずっとお母さんはいないと思っていらしたそうです。

時間的にはそんなに一緒にいられなかったけど
とてもステキな時間を過ごすことができたそうで
そうして会ったときに撮った写真ということでした。

お母さんは一人ぼっちで苦労していたはずなのに
いつもニコッとしていて笑顔を絶やさない人で
会うたびにこちらを笑顔にしてくれたのだそうです。

ずっと離ればなれのままで生きてきていたけど
お母さんを弔うことができるのは自分だけなので
自分が元気でいる限りご供養を続けたいということで。

最近は果物を盛り合わせたお供えはあまり見ませんが
ご法事のたびにたくさんのお花と果物の盛り合わせを
お母さんのためにお供えしてくださいと持参されます。

まったく一緒に暮らすことができなかったからこそ
会えなくなって寂しくなった感はほぼないけれど
いまできることをしっかりやりたいのだそうです。

きっとお母さんにも喜んでいただけているでしょうね。