捨てることを手放すと言い換える
2023年11月9日(木)
ご法事に伺ったお宅の仏間がスッキリしていました。
娘さんが帰省して少し片付けてくれたらしくて
お盆に伺ったときとは違った様相になっています。
ご法事の前にもいろんな話を聴かせてもらいましたが
終わってから更にさまざまな話を伺っていたときに
「その箱の中はどうしたらいいですか」と尋ねられました。
お葬式のときに皆さまからいただいた弔電が
紙製ではなく立派なつくりになったものが多くて
粗末にできなくてそのまま全部残してあるそうです。
娘さんは処分したらいいと言い続けているそうですが
奥さんは何となく手が着けられないままになっていて
未だに箱の中にしまって置いたままということでした。
今回13回忌をおつとめして干支も一巡りしたので
「今までありがとうございました」と感謝しつつも
そろそろ手放していい気がしますよと申しあげました。
「この前お母さんのスマホを新しくしてあげたんだから
残したいなら写メして記録に残せばいいんじゃない?」
という娘さんの言葉にも「そうね」と思われたようです。
「そろそろ潮時かもしれないわね」ということで
娘さんと一緒にスマホで写メして記録にとってから
ご法事を機会に手放していきますとおっしゃいました。
何となく捨てることに抵抗を覚えることってありますね。
私も使えるものは残して使い続けたいと思っていますが
何かを区切りとして手放すというのはアリだと思います。
そのときに「捨てる」という言い方をしたら嫌なので
「これまでそばにいてくれたことを感謝してから手放す」
という言い方を敢えてするように気をつけています。
言葉の使いかた一つで印象が全く違ってくるので
つい溜め込んでしまう方は「捨てる」とは言わずに
「手放す」と言い換えて表現するのがオススメです。