話の断片では分からなかった想い
2023年11月4日(土)
お通夜の控室で喪主さまのお話を伺っていて
生前にもっとやさしくしておけばよかったとか
あれは申し訳なかったという後悔をよく聞きます。
年を重ねた親の面倒を看るのは子の役目だけど
疾患で入院したのち退院してからのお世話を
自宅で看ていくというのは難しかったのだそうで。
病院がやっている景色の眺めの良い施設があって
そこなら自宅から足繁く通うこともできるので
一緒に景色を眺めながら過ごそうと思っていたけど。
その施設に入ってもらってから間もないころに
コロナ禍で全く会いに行くことができなくなって
母には寂しい思いをさせてしまったと漏らされました。
今年になってコロナが5類に移行されてから
ようやく面会させてもらえるようになったけど
会える時間は15分という制約があったうえに。
兄弟4人が毎日のように代わる代わる訪れて
母と会うことができたけどコロナで会えない間に
随分と衰弱してしまっていた姿を見るのは辛くて。
母自身は自宅に戻ってきたかっただろうけれど
コロナでこんなことになってしまうんだったら
家に迎えてあげればよかったと思ってしまうそうです。
コロナが5類になって面会できるようになって
良かったですねと途中で申しあげようかと思いましたが
最後まで話を伺ったらそんなことは言えなくなりました。
話を聞きながらあれこれ思い浮かぶ言葉はありますが
話の断片だけから想像されるものは全てではないので
パッと聴いただけでの思い込みは良くないですね。