何気ない雑談ができる歓びを
2023年8月29日(火)
広島で浄土宗青年会の全国大会が開催されました。
もう卒業していますが昔に役を受けていた都合で
来賓扱いらしくてご祝儀を持って参加してきました。
全国から青年会員の皆さんが来られていたので
久しぶりに再会する懐かしい人たちがたくさんいて
リアルで会えて挨拶やおしゃべりもできて最高でした。
研修の2コマ目は写真家の堂畝紘子さんによる
「生きて、繋いで〜被爆三世の家族写真」でして
撮影や展示活動についての60分の講演でした。
堂畝さんは6年前にお寺に来られたことがあって
その時のことを覚えていてくださっていました。
今日は彼女のヒストリーを聴かせていただきました。
これまで被爆三世の家族写真を撮っているときに
家族だから訊けることもあると感じたこともある一方で
家族だからこそ言えないということもあったそうです。
当初は写真を撮ることで体験の継承をしようと思っていたけど
なかなかうまくいかなくて迷っていることをある人に呟いたら
「命の継承を写真に撮っているんじゃない」と言われたそうです。
自分では自分のことが見えないことが多いですが
人に話しているうちに自分で自分のことに気づいたり
話を聴いてくれた人からの一言に気づきがあったりしますね。
活動をつづけるなかでメンタルが強くあることの大切さや
微力でも無力じゃないと信じて細々とでも続けることとか
関わる人が増えるよう敷居を下げていることなども伺いました。
最後の「若い芽に水をやってください」という言葉が
「生きて、繋いで」という講演のタイトルにもつながっていて
なんだかジーンと心に沁みてきて大切にしようと思いました。
浄土宗の鵜飼秀徳さんも広島大学研究員の賀陽礼文さんも
戦場カメラマンの渡部陽一さんも皆さん60分の講演が
短いなぁと感じるくらいに興味深くて面白い内容でした。
企画から運営に携わっていた青年会の皆さんも
全国からお集まりの皆さまもお疲れさまでした。