長期的な視点と臨機応変な柔軟さ
2023年8月26日(土)
生老病死を考えて語るというワークショップを
やっていたお坊さんの仲間からお誘いを受けて
4人でオンラインでの対話をした続きの話です。
三年間ほどコロナで制約されることが多かったのに
世の中ではすっかり何もなかったかのようだけど
コロナを経てお寺はどうするかを語り合いました。
これまではずっとこうやってきたということを
その意味を深く問うことなく続けてきていたけど
コロナのために不要不急ということが言われました。
そうした状況のなかで不必要だと思えることに気づき
慣習的だったり不問的だったりで行われていたことを
コロナをきっかけとして止めるということが増えました。
冠婚葬祭や歓送迎会や懇親会というのができなくて
煩わしかったことを避けられるようになりましたが
一方では人と対面して会うことの大切さにも気づきました。
そうした中でお寺でこれまで永らく続けられてきた
法要や行事などを今年から再開したところも多いですが
予想以上に大勢の方が来て参加や参列されていたようです。
ただし久々だったから参加者が多かったというだけで
もしかしたらご祝儀相場的な一過性の可能性もあるので
何もしないでもこのまま続いていくとは限らないでしょう。
お寺やお坊さんがなすべき本質的なところは大切にしつつ
激変する価値観の移り変わりに置いて行かれることなく
求められる存在でありつづけられるための努力が必要でしょう。
お寺は長期的な時間軸で動いていくことが多いですし
移り変わりの激しい変化に惑わされないことは大事ですが
潮流のうねりには目を配っておく必要があるように思います。
やるべきことは以前と変わったわけではないですが
臨機応変な柔軟さがこれまで以上に求められてくるだろう
ということを流れにまかせて話していた中で感じました。
他にも気になったことがあるのでまた続きはどこかで書きます。