あんな父親でも迎えてもらえるとは
2023年8月11日(金)
「父はいまどこに行ってるんでしょうかねぇ」
この答えを知りたいような知りたくないような具合で
初盆のおつとめのあとで息子さんが呟きました。
お葬式のときに阿弥陀さまの極楽の話はしましたが
それはそれこれはこれで今どこでどうしているのか
ふと気になったので思わず呟いたということです。
「法律に触れるような悪事は働いていなかったけど
良いと言えないことばかりしていましたからね」
というのが息子さんの抱く父親像ということで。
そんな悪かった父親が阿弥陀さまの極楽浄土に
行かせてもらえるとは想像していなかったらしく
地獄かどこかに堕ちていると思っていたそうです。
お通夜の前と後とお葬式の前と後の4回かけて
大切な亡き方は阿弥陀さまにお迎えをいただいて
極楽浄土に往生されるという話をしています。
でも生前の行いが良かったとは言えない父親だから
阿弥陀さまにお迎えいただけないような気がして
苦しいどこかに生まれ変わったと思ったのだそうです。
私たちが人と自分とを比べて誰が悪いとか思っていても
阿弥陀さまにとってはみんなが平等に大切な存在で
次は極楽へ往生して欲しいと願っておられるんですよ。
という阿弥陀さまの平等なお慈悲の心の話をしたら
あんな父親でも救ってくださっているんだとしたら
心が広くてありがたい仏さまですねと感心されていました。
お通夜やお葬式のときに阿弥陀さまの想いが
もっときちんと伝わるように話せたらいいのですが
なかなか思うように伝わってないことを反省しています。。。