亡くなってホッとしたと感じて

2023年8月3日(木)

230803
大切なひとを亡くしたとき心に抱く想いには
必ずしも哀しいとか寂しいとかだけじゃなくて
亡くなったことでホッとすることだってあります。

長患いとか寝たきりとかで介護がずっと続いていて
お世話をし続けるのがしだいに難儀に感じていたら
やっと解放されてホッとしたという話は時どき聴きます。

今回の方は独り立ちしていないお子さんがいらして
今は親元に居られるけど将来的に自分が死んだ後は
残されるこの子はどうなるか心配されていたそうです。

先立たれたときに寂しさや哀しさはもちろんあったけど
これで将来を心配しなくてよくなったんだと思ったら
あの子には申し訳ないけどホッとしたと漏らされました。

肩の荷が下りたようで安堵している自分が嫌で哀しくて
自己嫌悪してしまう気持ちとずっと将来が不安だったので
その不安から解放されてホッとしてしまう気持ちと。

他にもいろんな気持ちがまだらに入り混じって
猫の目のように心の状態が移り変わっていくので
心が落ち着かなくて何も手につかないそうです。

自分の心につぎつぎ湧いてくるありのままの想いを
「今の自分はこんな気持ちなんだ」と手にのせて
評価せずにそのまま受け止めてやるだけでいいんです。

ホッとした自分もありのままそのままに受け止めて
「そうだねホッとしたよね」と言葉をかけられたら
幾分かでも心が穏やかに居られると思います。

だから良いとか悪いとか評価する必要はないです。
「いまの私はそうなんだね」というので大丈夫です。
ありのままそのままを受け止めること、ですね。