忘れないよう記憶を紡ぎなおすために
2023年7月28日(金)
昨日早朝に平和公園の国際会議場前へ出向いて
毎年8月6日を迎える前に広島市の協議会が行う
平和公園周辺の一斉清掃に参加してきました。
以前はこの一斉清掃を実施しないままだったら
平和公園内や周辺にゴミが散乱していたそうですが
いつの頃からかゴミをほとんど見かけなくなっています。
そのため敢えて日を決めて一斉清掃をしなくても
普段から平和公園はキレイな状況なのですが
それでも清掃ボランティアは今も続いています。
4年ぶりに一般ボランティア参加枠も復活していて
一般企業や団体でない人たちもたくさん集まり
コロナ禍の前のように大勢の人が並んでいました。
8月6日前後に世界中から広島を訪れる人のため
平和公園一帯を美しい状態にして出迎えようという
広島市長が挨拶で述べていた想いには共感します。
日にちと時間を決めてこのようにして集まって
平和公園や周辺一帯をさらに美しくすることは
慰霊の日を大切にする心も育んでくれます。
こうして日にちと時間を設けて大勢が集まって
平和公園周辺をキレイにして8月6日を迎えようと
たくさんの人と一緒に清掃するのは大切だと思います。
それは78年前のあの日に落とされた一発の爆弾で
突然に当たり前の日常を奪われてしまったことを
次の世代にも伝えていくことにつながっていきます。
よく「人は二度死ぬ」と言います。
一度目は生まれたときに授かった命を終えたときで
二度目は人々の記憶から忘れられてしまったとき。
人類の犯したあやまちを二度と繰り返さないため
この哀しい記憶を決して忘れてしまわないために
いろいろな形で記憶を紡ぎなおしていくために。
今年の平和公園周辺の一斉清掃は終わりましたが
来年も再来年もその先も大勢が一度に集まって
清掃することからも忘れないようにしたいと思います。