対話おしゃべりタイム-14

指定のテーマ参考本をもとに興味ある人が
集まってそもそも論をしゃべり合うという
オンラインの座談会に今宵も参加しました。

中動態という言葉が気になっていたけれど
読まないままになっていた國分功一郎著の
『中動態の世界』が今回の参考図書でした。

能動と受動そして意志と責任から始まって
言語の文法から中動態に迫ろうとしていき
哲学者の言葉を紐解きながら考察する本書。

最初はとても難解で読みづらかったですが
ギリシャに意志がなかったという辺りから
面白くなっていき最後まで読み終えました。

責任と意志を巡るいろんな話が飛び交って
中動態の世界では責任はどうなるのかとか
自由意志はあるのかなどを語り合いました。

中でも子どもがコップの水をこぼしたとき
こぼしたのではなくてこぼれたというのは
中動態なのかどうかが盛り上がりましたね。

中動態を知ると世界の見え方が変わります。
自由とか自己責任などで苦しんでいる人は
手に取って読んでみていただきたい本です。