たった一人の孤独な人のために

2023年6月8日(木)

230608
先のカンヌ映画祭で脚本賞を受賞したとき
脚本家の坂元裕二さんのコメントが話題に
なった是枝裕和監督の『怪物』を観ました。

受賞後に坂元さんが「たった一人の孤独な
人のために書きました」とコメントされて
どういう人物なのか話題になっていました。

3月にお亡くなりになった坂本龍一教授が
映画音楽を手掛けられたというのもですし
予告編が流れたときも気になっていました。

短い予告編ではサイレンが鳴り響くなかで
気怠い「怪物だーれだ」という少年の声が
聞こえるのが妙にゾワッとさせられました。

映画やドラマは観る人が共通の視点に立つ
ようなストーリーが展開されるというのが
一般的だと思うのですがこれは違っていて。

映画の中で登場人物それぞれの目を通した
同じ時間の流れが別個の物語として描かれ
それぞれの想いが錯綜していくんですよね。

ネタバレになるので詳しくは書きませんが
最終的に何が怪物とか誰が怪物というのが
モヤっと終わる是枝作品らしい映画でした。

いろいろ語りたくなることの多い作品です。
映画をご覧になった方ぜひお話しましょう♪