いつか訪れる最後の刻を迎えて

2023年4月12日(水)

230412
独り暮らしのお檀家さまが施設へ入られて
住まいを引き払って家を手放されるそうで
お仏壇を閉じて欲しいと連絡がありました。

昼間はヘルパーさんに助けてもらいながら
どうにか独り暮らしを続けていられたけど
夜中に独りで居るのが難しいのだそうです。

用を足すため独りで移動しようとしたとき
気をつけていても転んでしまうことがあり
そのまま起き上がれず朝を迎えたそうです。

そういう夜中に転んだままになったことが
何度もあってさすがにご本人も困り果てて
施設へ入る決意をされたということでした。

住み慣れた家を離れなければならないのは
とても辛いしできれば避けたいことだけど
自分で決意するというのは難しいでしょう。

でもご主人もお子さまも先立たれていると
他に頼れる身寄りがなくてどうにもならず
最後は自分で心を決めるしかないですよね。

とてもお辛かったことだろうと思いますが
それ以上に独りで居られなくなった事実を
受容するのはもっとお辛かったでしょうね。

そんなこんなの状況に思いを馳せながらの
閉眼供養のお勤めはとても切なかったです。