出会い直して見つめ直す
2026年7月28日(火)

33回忌のご法事をおつとめしてほしいということで
ご自宅へお参りに伺うと、奥さまやお子さまだけでなく
ご親戚の方もいらしていてご一緒におつとめしました。
亡きご主人のおつとめでしたが、生前のお人柄を
存じあげなかったので「どんな方でしたか?」と
皆さんにお尋ねして教えていただくことにしたところ。
奥さまは迷うことなく「やさしい人でしたよ」と。
すると「それだけ?」と息子さまが突っ込まれてから
和やかな雰囲気のなかで思い出話が始まりました。
「昭和の人らしくぶっきらぼうだけど愛情深かった」とか
「まだ寝ている朝早くに出かけて、夜寝たあと
遅く帰ってきていたよね」とお子さまがおっしゃると。
ご親戚の方が「役職が上がってからは遅く帰ってきても
夜中に頑張って勉強していたのよ」とおっしゃったので
「そんな話は初めて知った」と驚いておられました。
皆さんで思い出を語り合ったあと「ご主人は今なら
奥さまに何とおっしゃいますかね」とお尋ねすると
「そうねぇ…」としばらく考えておられました。
その場ではすぐに答えは出てきませんでしたが
話が続いているときにふと「もっとしっかりしないと
いけないわね」と静かに話されたのが心に残りました。
皆さんと一緒に在りし日のご主人を思い浮かべながら
32年の年月を超えて出会い直されたようで
「今日は法事をして本当によかったです」と。
このたび33回忌のご法事をおつとめされたことで
亡きご主人を偲ぶだけでなく、ご自身がこれから
どう生きていくかを見つめ直す時間にもなったようでした。
ご法事というのは亡き人を供養するだけではなく
亡き人と出会い直し、自分自身とも向き合う
大切な時間になることを教えていただきました。