お布施のモヤモヤとご縁と

2026年7月15日(水)


「こんなことをお坊さんに尋ねるのはどうかと
思うのですが、ちょっと聞いてもいいですか」という
相談を受けたので、詳しいご事情を伺いました。

ご親族のお葬式でしたが、菩提寺がわからないため
葬儀社さんを通じてお坊さんを紹介していただいて
こぢんまりとしたおつとめをしてもらったそうです。

お通夜のときにお布施や戒名について金額が示され
明日までに用意するようにと言われたのですが
思っていた以上だったので驚かれたとのことでした。

お寺やお坊さんによって考え方も事情もさまざまなので
そのことについて私が申しあげることではありませんが
そのことが心に引っ掛かってモヤモヤしているそうです。

お話を伺っていたなかで「もしかしたらこれから先は
そのお寺さんへお願いしたいというお気持ちには
なれないのではないですか」と尋ねてみたところ。

少し申し訳なさそうな表情で「そうなんですよね」と
本音を漏らしてくださいました。葬儀社さんから
言われたけれどもお坊さんに請求された感があると。

私もお布施について尋ねられることがあります。
金額を決めてお伝えすることはしていませんが
目安をお知りになりたい場合には説明しています。

提示された金額によっては供養したという実感が
薄くなる一方、無理をすると次から頼めなくなるので
無理のない範囲で供養した実感が持てる程度でどうぞ、と。

というのも丁重に亡き方をご供養したと感じるのが
どのくらいなのかは人によって違ってくるので
あくまで決めるのはご本人にお任せしています。

お布施はお寺とのご縁を結ぶものでもあるので
「またお願いしたい」と思っていただけるよう
一つひとつのご縁を育んでいきたいと思っています。