読経が心の支えになることもある

2026年7月10日(金)


二か月に一度開いている自死遺族の分かちあいの場に
参加してきました。先日の全国交流会を担当した
自死に向き合う広島僧侶の会が開いている場です。

先日、中国新聞のくらし面に掲載された記事をご覧になった
参加者さんから「見ましたよ」と声を掛けていただきました。
白いTシャツ姿の写真を見て「あっ!」と思われたそうです。

「いろいろ活動されているんですね」と言われましたが
紙面で紹介された天使の会さんの活動はお寺が会場ですが
私はその時間の一部で皆さんのお話を伺っているだけなんです。

一方、この分かちあいの場ではそれぞれが抱えておられる思いを
ゆっくり語り合っていただき、私たち僧侶も最初から最後まで
同じ時間を一緒に過ごして話に耳を傾けるようにしています。

分かちあいの最後には、参加している僧侶みんなで
亡き大切な方を想ってお経をおつとめする時間があります。
私たち僧侶だからこそ亡き方にできることの一つです。

以前からグリーフのサポートでは、祈りというのが
その人の支えになることがあるとは学んできましたが
今回あらためて、そのことを実感する出来事がありました。

参加者さんが「私はこのお経の時間があるから
ここへ来ているんです」と話してくださったのです。
僧侶の読経が一つの心の支えになっているということでした。

私たちは特別なことをしているわけではありません。
ただご一緒にその場にいて、お話を伺い、最後に
亡き方を偲びながら一緒に手を合わせて読経しています。

それでも、その祈りの時間がお一人おひとりにとって
生きていく支えになることは確かにあると伺えたのは
僧侶として本当にありがたいことだと感じました。

グリーフのサポートでは一緒にいることは大きなことです。
でもそれに加えて、共に手を合わせてお経をおつとめする
ということをこれからも大切にしていきたいと思いました。