暮らしのなかに手を合わせる場所を

2026年6月25日(木)


雨が降るなかマンションにお住まいのお檀家さまの
お宅へ新しいお仏壇の開眼法要に伺ってきたら
家具の上に置ける小さなお仏壇がありました。

お仏壇の真ん中にはご本尊の阿弥陀さまがあり
両脇には善導大師さまと法然上人さまのご絵像も
お迎えされていてピッタリに納まっていました。

手前には三具足のお花と灯明とお線香立てがあり
お仏壇屋さんが用意してくださっていた赤い蝋燭に
明かりを灯しお線香をお供えしておつとめを始めました。

おつとめの途中で仏さまと新しいお位牌の開眼の
お作法をしてお念仏を一緒に称えておつとめを終えると
お施主さまが改めて静かに手を合わせておられました。

そのお姿を拝見して、お仏壇の大きさではなく
家の中に手を合わせる場所ができたということが
何より尊くてありがたいことだなぁと感じました。

子どものころに実家や祖父母の家にあるお仏壇へ
手を合わせた経験がある方にとっては、お仏壇は
暮らしの中に自然とあるものなのかもしれません。

一方で、そうした経験をしたことがない方にとっては
お仏壇そのものが身近ではなく、ご縁そのものも
少し遠い存在になってしまうこともあるのでしょう。

近ごろでは家にお仏壇は置かないで遺影だけを飾る
ご家庭も少なくないようでして、それはそれで
一つの供養のかたちなのだろうとは思います。

それでも小さくてもどのようなかたちでも構わないので
できれば家の中に仏さまをお迎えして手を合わせる
場所を持っていただけたらありがたいと思います。

仏さまや亡き人に手を合わせて自分自身とも向き合う
そんな場所やひと時を自然と持つことができるような
日々の暮らしをしていただけるとありがたいと思います。