ベトナムで出会った思いやりの心
2026年6月19日(金)

友人たちに誘われて初めてベトナムの地に降り立ちました。
共通の友人がホーチミンを案内してくれることになり
現地のベトナム人の知人も夕食に来てくださいました。
せっかくなので今ベトナムで流行っているお店へ
行こうということになって案内してもらったのは
ピザが有名だというイタリア料理のお店でした。
日本人のご夫妻が始められたお店だそうでして
現地でも人気があり支店も増えているのだとか。
おすすめのお料理を皆で分けながらいただきました。
楽しく食事をしていたそのときに事件が起きました。
店員さんが運んでいた飲み物を誤って落としてしまい
知人の背中にかかってグラスも割れてしまったのです。
幸い怪我はありませんでしたが、運んでいたのが
スイカジュースだったのでワイシャツの背中は
真っ赤に染まってびしょ濡れになってしまいました。
こういうとき怒る人がいても不思議ではありませんが
彼は取り乱すこともなく落ち着いて対応していました。
替えのシャツを勧められても断ったそうです。
理由が気になって尋ねると、店員さんを責めてしまうと
給料から差し引かれたり職を失ったりすることもあるので
その店員さんに負担をかけたくなかったとのことでした。
それから少ししてお店のマネージャーさんが食事代の割引を
申し出てくださったときも、その申し出によって店員さんに
不利益が及ぶことはないかを確認されていました。
決して不利益はないと説明を受けたので、そのとき
初めてご厚意を受けることにしたのだそうです。
私は彼の配慮の細やかさにとても感心しました。
ベトナムと日本では文化の違いもあるのでしょうし
責任の考え方にも違いがあるのだろうとは思います。
それでも彼の対応は私には思いもよらない発想でした。
もし自分が彼の立場だったら、服が汚れてしまったこと
ばかりに気を取られていただろうと思いますが
彼は自分より先に店員さんの立場を気遣っていました。
ベトナムと日本の文化の違いについても驚きましたが
それ以上に印象に残ったのは彼の思いやりの心でした。
私も見習いたいなぁと思ったホーチミンの夜でした。