卒塔婆ができるまでの物語

2026年6月2日(火)


昨日の関東に住む友人が広島で所用があるという
一日アテンドでは広島県府中市にある道田木材さんに
間伐材を活用した卒塔婆づくりの現場見学に伺いました。

卒塔婆といえば一般的にはモミ材が使われることが
多いそうですが、道田木材さんでは森林整備のために
伐採されたヒノキの間伐材を活用しておられます。

そもそもの始まりは十数年前に近隣のお寺さんから
間伐材を利用して卒塔婆を作れないだろうかという
相談が寄せられたことがきっかけだったそうでして。

取り組みに共感したお寺から少しずつご縁が広がっている
そうですが、積極的な営業はしていないのに口コミで
今では60ヶ寺以上が利用されていると伺って驚きました。

また材料となる木材も広島や島根、岡山などの
林業関係者から直接仕入れておられるとのことで
地域の森林資源を活かす取り組みでもあるそうです。

さらに印象的だったのは、卒塔婆づくりの工程で
人手不足もあって作業の一部を近隣の障害者施設と
協業されているそうで施設見学もご案内くださいました。

昨日は間伐材から製材した木材を天日干しする
作業をされていて、森を守ることと福祉の取り組みが
結びついていることに深く感心させられました。

道田木材さんと施設の作業風景を見学させていただいて
一本の卒塔婆が出来上がるまでに多くの人の手が
関わっていることを実感させていただく機会となりました。

私のお寺ではお墓用の卒塔婆を使うことはほぼなくて
納骨堂で薄くて短い経木塔婆を使うことがほとんどですが
残念ながら道田木材さんではお作りになっていませんでした。

お納めいただくお布施が卒塔婆購入として出ていくとき
少しでも森林資源の活用や地域社会とつながっていける
ところにお願いすることはとても意義深いことだと思います。

今まで卒塔婆というと完成した姿しか見ていませんでしたが
どんな木材を使ってどこでどのように作られているのかは
現場に足を運んでみないとわからないことってあるものですね。

ごくたまにですがお墓用の卒塔婆をご依頼いただくことが
あるので、次からは道田木材さんが手がけておられる
卒塔婆をぜひ使わせていただこうと思う貴重なご縁でした。