「また今度」があるとは限らない
2026年8月21日(金)

5年前に亡くなられたお檀家さまから以前に
「京都へ行かれたらぜひ寄ってくださいね」と
紹介していただいたお蕎麦屋さんがありました。
親戚の方がお店を営んでおられるということで
前に一度立ち寄ったことがあるのですが、そのとき
温かく迎えてくださったのが印象に残っていました。
ちょうど京都の金戒光明寺さまへお参りしたので
「せっかくだからまた寄せてもらおう」と思って
平安神宮の近くまで足を延ばすことにしました。
Luupの電動自転車を降りて炎天下を歩きながら
「このあたりだったはず」と探したのですが
何度見回してもそのお店が見当たりません。
場所を間違えたのかと思ってGoogle Mapで
調べてみたところ、場所は間違っていませんが
なんとお店があった場所は更地になっていました。
「えっ……」思わず立ち尽くしてしまいました。
調べてみると、開業以来73年続いたお店は
2023年5月28日に閉店されたのだそうです。
前に伺ったときにお檀家さまのご紹介で来ました
とお伝えしたら、店主の奥さまがとても喜んで
くださったことを今でもよく覚えています。
だから今回も、またお顔を見てお話しできたら…
そんなことを楽しみに訪ねただけに、更地を前に
立ちすくみ、しばらく言葉が出てきませんでした。
「会いたい人には会えるときに会っておきなさい」
という言葉がありますが、それは人だけに限らず
お店や場所にも当てはまるのかもしれません。
「また今度」と思っているうちに時が過ぎて
その「今度」は来なくなってしまうこともあると
あらためて教えられた京都での出来事でした。