お仏壇を高くしてもいいですか?
2026年8月4日(火)

お盆の棚経のお参りに伺ったときのことです。
おつとめのあとで「ちょっと尋ねてもいいですか」と
声をかけられてお仏壇についてご相談を受けました。
膝の痛みで正座をするのが難しくなってからは
低い椅子に腰掛けて手を合わせておられるそうですが
その椅子もだんだん大変になってきたみたいで。
そう遠くないうちに立ったままでないとお参りが
できなくなるのでは…と思っておられるらしく
そこで一つだけ気になっていることがあるそうです。
「お仏壇を少し高くしてもいいでしょうか」と
尋ねられたので「構いませんよ」と即答したあとで
なぜ高くしたいのか理由を伺ってみることにしました。
もし立ったまま手を合わせるようになると仏さまを
見下ろすようになってしまうのが申し訳ない気がして
高くした方が失礼じゃないように思われたそうです。
「どうぞお好きな高さにしていただいて大丈夫です。
皆さんいろんな高さの台を使っておられますよ」と
言葉を添えたら「よかった、安心しました」とのこと。
実はいまお仏壇の前で腰掛けておられる椅子は
座ったときに仏さまよりも目線が低くなるように
弟さまに頼んで手づくりしてもらった椅子だそうです。
というのも毎朝欠かさずお仏壇に手を合わせるのが
習慣になっているけれども、椅子に座れなくなったら
どうしたらいいものかと迷っていらしたのだそうで。
お仏壇の下に台を置いてかさ上げしたいと思われたのは
ご主人を亡くされてから30年以上ずっと手を合わせて
こられたからこそ自然に湧いてきた想いなのでしょう。
ご主人を大切に想い続けてこられたお気持ちが
言葉の端々から伝わってきて胸が温かくなりました。
手を合わせることで伝える想いってステキですね。