30年分のありがとうをこめて
2026年7月24日(金)

この夏、一台のスクーターを手放すことにしました。
1995年にお寺へ迎えたホンダの250ccフリーウェイです。
お盆回りの手伝い用に中古で購入したものでした。
大学生になり、夏休みに入るとお盆には帰省して
棚経回りを二手に分かれて弟と手伝っていたので
私か弟のどちらかがフリーウェイに乗っていました。
父は普段は別のスクーターに乗っていたので
活躍するのは一年のうちお盆の3〜4日だけという
限られたものでしたが変わらず走り続けていました。
お盆回りが終わるとバッテリーを外して保管し
翌年の夏が来たらバッテリーを取り付けて少し走って
充電してからお盆回りに乗っていくのが恒例でした。
実はこのフリーウェイはスクーターにしては珍しく
後輪ブレーキは右足で踏み込むタイプでした。
なかなか慣れなかったのも今ではなつかしい思い出です。
今年のお盆は弟が仕事の都合で帰省できなくなり
父も暑さと年齢とで外回りを控えることにしたので
30年にわたり活躍していた出番がなくなりました。
一年のうちほんの数日だけでも黙々と走っていた
フリーウェイでしたが、来年以降のことも考えると
そろそろ役目を終える時が来たのでしょう。
光の当たる主役ではなく脇を固める役どころで
滅多に表舞台に立つことがなかったにもかかわらず
黙々と役目を果たしてくれて頼りになる存在でした。
まだ走れます。それでも手放すことを決めました。
お寺を30年間支えてくれたことに感謝しつつ
ねぎらいの言葉をかけてお別れしようと思います。
本当にお疲れさまでした、そして、ありがとう。