最後に「チュン」という一声

2026年7月4日(土)


夜6時からご法事をお願いしたいとのご依頼を受けて
小雨のなかお檀家さまのお宅へ伺って、皆さんにも
お経本をお配りして一緒にご法事をおつとめしました。

お経にはフリガナを振っていますが、読み慣れない
漢字も多いので、一緒に読めるよう少しゆっくりめの
読経にしたところ最後までご一緒くださいました。

お鈴を打って最後のお念仏をお称えしておつとめが
終わったと思ったその瞬間に「チュン」という
かわいらしい小鳥の鳴き声が仏間に響きました。

故人さまが大切にされていたインコのフクちゃんです。
ご法事のあいだは鳥かごを仏間へ運んでこられて
皆さんと一緒にご法事に同席させていらしたんですね。

奥さまが「この子はフクちゃんというんですが
戒名にもフクちゃんの名前を入れてもらったので
本当に嬉しいんですよ」と話してくださいました。

故人さまは鳥がお好きでインコを飼われているだけでなく
庭にスズメなどの小鳥が飛んでくるのを喜んで
毎日決まった時間に餌付けをされていたそうです。

「フクちゃんも皆さんと一緒にご法事をおつとめ
したかったのかもしれませんね」と申しあげると
「あっ、そうかもしれませんね」と微笑まれました。

最後に鳴いた「チュン」という一声は、フクちゃんも
皆さんと一緒におつとめをしてくれたような気がして
微笑ましくて心温まるご法事のご縁でした。