納骨堂を見てお墓の行く末を考える
2026年6月17日(水)

先日、あるお檀家さまが納骨堂を見学したいと
お寺を訪ねてこられました。ご主人さまが広島に
移り住まれてからご縁をいただいたご家族です。
ご主人さまは既に亡くなられていて墓苑のお墓に
納骨されているのですが、奥さまがお歳を重ねられて
お参りに行くのが少し大変になってきたそうです。
また、お嬢さまがお二人いらっしゃるのですが
お一人は関西に、もうお一人は関東にお住まいで
それぞれに家庭を持って暮らしておられます。
そのためお墓の将来的なことも気にされていて
今はまだいいけどこれから先のことを考えるなかで
お墓をどうするか思案されているということでした。
ちょうどお嬢さまのお一人が広島へ戻られるので
ご一緒に話を聞きたいとのことでお寺へお越しになり
詳しくお話を伺わせていただくことになりました。
奥さまとしては今ある墓苑のお墓を墓じまいして
もっとお参りしやすい場所へ移したいというお気持ちが
あるようでお寺の納骨堂が第一候補なのだそうです。
ところが話を伺っていくと、ご主人さまのご実家は
九州にあったらしく広島を終の住処と決められたあと
先祖代々のお墓も一緒に移されていたことが分かりました。
つまりご主人さまだけではなく、ご先祖さま方も
お墓に納骨されているため、単純にご主人のお骨を
納骨堂へ移せば済むという話ではなかったのです。
お寺の納骨堂にはご夫婦お二人で入れる納骨壇と
いわゆるお墓と同じく家族で入る納骨壇もあって
費用や管理のことを考えると悩ましいところです。
お話を伺いながら可能性を一つずつ整理していくと
奥さまもお嬢さまも「そういう方法もあるんですね」
と具体的な方向性が少しずつ見えてこられたようでした。
もちろんその場ですぐに結論を出す必要はありません。
もうお一人のお嬢さまとも話し合っていただきながら
ご家族皆さんでじっくり考えていただくのが良いでしょう。
今回もお話を伺いながら感じたのは、奥さまにしても
お嬢さまにしてもそれぞれに思いを持っておられるので
家族だけで考えを整理するのは悩ましいということでした。
今回いくつかの方向性が見えてきたことで、ご家族も
少しホッとされたようでした。これからゆっくりと
話し合って納得できる形を見つけていただけたらと思います。