家族葬のつもりだったけど…
2026年6月8日(月)

この前の週末にお寺でお葬式をお勤めしました。
故人さまは町内会の副会長をされていましたが
お葬式は家族葬でいいとおっしゃっていたそうです。
どのようにお葬式をするかご遺族と話をしていたら
定年退職後も関連会社の子会社設立に関わられて
実はまだ現役でいらしたことが分かってきました。
「故人さまの遺志どおり全部終わってから連絡すると
後からたくさんの方がお宅を訪ねて来られますよ」と
お伝えしたところ、喪主さまも考え込まれていました。
当初は本堂でのお葬式を予定していましたが
週末はご法事が立て込んでいたこともあったので
講堂を会場にしてお勤めすることになりました。
二階の講堂は本堂よりも広さに余裕がありますし
町内会長さんには既に連絡されていたこともあって
参列をお断りしない方向で進めることになりました。
また故人さまが関わっておられた会社からも
お花を出したいという申し出があったそうで
祭壇の周りにはたくさんのお花が並びました。
お通夜には町内の方々も10名以上参列されていて
ご遺族やご親族だけではなくご縁のあったご近所の
皆さまも故人さまとの別れを静かに偲んでおられました。
いつのまにか家族葬という言葉を耳にすることが
すっかり多くなりましたが、実際に葬送の現場では
ご縁のある方々が参列されることも少なくありません。
もちろん無理をして大きなお葬式をする必要は
ないと思いますし送り出す形に正解はありません。
それぞれのご事情に応じて選ぶことだろうと思います。
ただ今回のお葬式を拝見していて感じたのは
故人さまとご縁のあった方々が集って送ることも
とても温かな送り方なのだということでした。
お葬式のあと喪主さまもご家族の皆さまも
「これで良かったね」とおっしゃっていました。
今回は私も本当にその通りだったと思います。
家族葬か一般葬かというスタイルの違い以上に
その方らしい送り方を一緒に考えていくことが
大切なのだと感じさせていただいたご縁でした。