言葉以外にも耳を傾けて聴く

2024年6月22日(土)

240622
昨日まで晴れ渡った青空が続いて暑かったのが
今日から降り出した雨は降ったり止んだりして
梅雨を連れてきて時に激しく叩きつけています。

梅雨の雨といえばシトシトと降る印象でしたが
最近は慈雨という柔らかな雨が降るというより
警報級の大雨や豪雨になることが多いですね。

昨日の布教法話の実演研修で伺った話の中に
余命を宣告されたとお檀家さんに打ち明けられ
また後日には悩みを打ち明けられたとありました。

その方が打ち明けてこられたときの言葉とか
自分がどのように返事したのかというのは
一つひとつ丁寧に語ってくださいました。

自分が驚いたとか途惑ったという心の動きは
ある程度の説明を加えた話をされましたが
お檀家さまの心の動きは語られませんでした。

言葉以外からも相手の感情を伺えるでしょうし
さらには相手はどんな想いで話しているのか
相手の心の声にも耳を傾けることもできるでしょう。

実際の現場では特に意識していなかったとしても
相手の感情を伺ったり心の声に耳を傾けたり
ということはなさっていたのかもしれません。

もし何かしら感じたり受け止めていたのなら
そういうことにも触れたお話にされていたら
さらに深まった話になっていったでしょうね。

普段の何気ない会話でちゃんと相手の言葉を
聴いているつもりでいても自分の思惑が入って
ちゃんと聴けていないことって結構多いです。

ありのままの言葉をそのままに受け止めて聴き
自分の思惑を交えずに相手の感情や心の声にも
耳を傾けていくのは難しいけど大切なことです。

そういうことを臨床仏教師の現場実習を経て
話を聴くときに意識することができるように
少しずつ自分が変化してきたと感じています。

相手の言葉に自分の感情が反応してしまって
言葉をありのままに聞けないことはもちろん
どうしてもちょくちょくありますけどね。