ただ話を聴いてうなづいて

2021年4月15日(木)

210415
お父さまは先立たれていてお母さまはお独り暮らしでした。
でも一人で暮らすお母さまの様子が心許なくなってきたので
母を引き取って一緒に暮らしておられる奥さまの話です。

弟さんもおられますが実家からは遠くにおられるので
奥さまが年に数回ほど実家に帰って風を入れておられます。
家の周りにはお庭があるのですが藪状態になっていました。

ご近所から藪から蚊が湧いて迷惑だと苦情が出たらしく
奥さまは想い出ある庭木を仕方なく全部刈ったそうです。
でも今度は家屋が無人であるのが問題になっているそうで…

役所から取り壊せないかと打診されているようですが
持ち主のお母さまが存命中なのにどういうことだろうか…
ちょっと調べれば分かるだろうになぜ調べないのか…

いっそ役所に乗り込んで怒鳴りたい気持ちになるけど
そんなことをしても仕方がないことは分かっているので
腹は立つけど知らんぷりして放置しているそうです。

加えてお母さまは熱心に手を合わせてこられた方で
ご実家に置いてきているお仏壇は気がかりらしく
家を取り壊すことを当人に切り出せるわけがないのだとか。

「ほんとひどいんですよ、一体どういうことでしょうね!」
とおっしゃったのですが答えが欲しいわけではないでしょうから
「そうですね、調べてくれたら分かるでしょうにねぇ」と返事しました。

ただ話を聴いてうなづいて時どき返事するくらいしかできませんが
少しは心が軽くなっていかれたようで良かったなと思っています。